地球上に生を受けた人々は宇宙的規模で見るとその人生は僅かな時である…
その僅かな時をどう生きていくのか…人として生れた魂が成長により心を育み、愛を覚え、情を学び、経験によりひとりの人間に育つのであるが…
現代における様々な日常の変化が、今まで育まれた日本独特の文化や常識、考え方を覆す要因になりはじめている。
例えば、日常的な食事にしても個食と言われ子供が独りで簡単な調理をして食べたり、朝からファストフードに頼ったり…お弁当はコンビニ弁当を持たせたり…と、このような食育を大切にしない環境を作るのは全て親の責任で有る。その親自身も、その親によりそのような環境で育てられたのであろう。
命を守り育てるのはとても尊いことであるが、その尊さを造り上げるのに自己犠牲を必要とすることに気づかない親が増えているのが現状だ。
現代社会では、愛することを短絡的にとらえたり、簡単に愛を語る書籍やメディアが多数存在するが、ほとんどの表現の中に自己犠牲の存在を伝える文面は少ない。愛は自己犠牲を伴うことを忘れてはならない。全ての愛(養育、夫婦、家族、介護、博愛等)は自己犠牲を伴うことを忘れてはならない。
人は育つ環境により、生活習慣が身に付き個性が生まれ、通常は成人になるまでにほぼその人の人格形成がなされる。
十人十色と云われるごとく、様々な家庭が存在し、様々な環境で人々の暮らしが営まれている。
日々の暮らしに追われ、1日を過ごす今…
どれだけの人が自己中心的な生活ではなく「愛」を大切にし、心豊かな暮らしをすることができているのだろうか…
新緑が眩しい季節に澄み渡る海上の空を見つめ独り呟いてみた…