今日は少し涼しくて心地よい風がふいていますね、
先日、約20年前にお仕事でご一緒した方に何年かぶりに偶然お会いしました。
その方はマリンスポーツのアスリートで大きな身体に日に焼けた笑顔が素敵なナイスガイです。
おおらかで、義理人情に熱く仲間からの信頼も厚く、頼もしい方です。
7年前に最愛の奥様がご病気でご逝去されたことを、友人から伺っておりました。
しかし、彼の憔悴しきった映像が私の脳裏に鮮明に投影されてしまい........どうしても彼に声を掛けることが
出来ず.......月日が過ぎてしまいました。
記憶の中で、少しずつ悲しみから這い上がり始めた彼が見えたり、遠くから心の中で応援することしか出来ませんでした。
それが、先日偶然にもお会いすることになったのです。
やはり、昔と変わらない日に焼けた笑顔で.......すっかり心の整理がついていられました。
暫く、懐かしい昔話をしていると彼の左肩から、ちょこっと、私に挨拶をする女性が見えました。
彼の奥様です。優しく微笑んでこちらを見ていました。穏やかな笑顔です。
月日と共に彼の心が落ち着き、彼女も心から安心されたのがわかりました。
たとえ姿は見えなくても、これからも彼を見守ってくださるでしょう。
「耐性」という言葉の通り、人間の心も時の流れと共に穏やかに変化することで、今を生きていけるのですね。
耐性：環境の変化に対して適応していく生物の能力（大辞泉より）
