毎年、この時期になると本屋さんの店頭に「紅葉の京都...」「京都・秋の旅...」などのタイトルで美しい京都の写真を表紙にした旅行雑誌がお目見えします。
ほとんど、内容は同じようなものなのですが平積みにされた雑誌を手に取り中を覗くと......行きたくなってしまうのです京都の旅へ。
毎年、出版業界の戦略に乗ってしまい...何冊か手に取って眺めてしまいます。
何年か前に、陰陽師で有名な清明神社へお邪魔させて頂きました。
お参りを済ませタクシーに乗ろうと、大きな幹線道路に出ました。
何台も空車のタクシーが走っているのに手を上げても止まってくださいません。
「なんかおかしいなぁ~」と思ってそのまま西方向へ歩きながらも、タクシーを捜していました。
すると、携帯電話が鳴ったのです。電話は仕事関係の内容でした。
周りには誰も歩いていません。構わずに歩きながら電話で話していました。
すると左のズボンをクックッと誰かが引っ張るのです。
左脚が気になりながらも話しながら、4~5歩歩くと.....再びクックッと引っ張られます。
気になるので、電話を切り歩いている歩道の左側によりました、そこに細い柳の樹が有りました。
柳の樹の横に並び、左側のズボンを確認しました。何にもなっていません。
あっ、と左手側に有る柳の樹を見ると、その隣に木製の駒札が有ったのです。
「戻り橋」と書いてあります。そうです、一条戻橋でした。
そして、その横に石橋が見えました。現在の一条戻橋でした。
先程、作り変える以前に設置してあった一条戻橋の石橋が清明神社の敷地内に有りましたので、その横にお座りの式神様の石像を撫でてきたところでした。
初めて戻橋の場所に寄せて頂きました。
そして、その駒札を拝見させて頂きました。
きっと、橋の下にいらっしゃる式神様がズボンを引っ張ってくださり、お知らせしてくださったのですね。
ありがたいことです。気付かせて頂きました。
初秋を迎えると、その時の事を思い出し暖かい気持ちになります。
今年の紅葉も美しいことでしょう。
日本は四季が有り、本当に美しい国です。
感謝です。