自分自身のことは自分が一番わかっている.......とよく昔の人は言いました。
現代の人間は果たして本当に自分自身を理解しているのでしょうか。
今を生きる自分が、立ち止まり自分の今までの人生を省みることが、どれだけの人間に出来るのでしょうか。
現代の若者が「勝ち組」「負け組み」と云う言葉を使います。
果たしてこの言葉を若者はどのように考えて使用しているのでしょうか。これからの自分にも当てはめられる言葉なのに、自分以外の人を判断する言葉として、いとも簡単に何の恐さも無く使用しているのでしょうか、
「若い時代は戦争も有ったし、食べることに精一杯、我武者羅に生きて来て、何も覚えていないよ.....」と90歳代のご老人がTVのドキュメンタリー番組で、独りつぶやく姿を覚えています。
戦前戦後の怒涛の世を生き抜いた方々はそれだけで、命が有るだけで素晴らしいと思います。
飽食の時代、豊かな時代の近代社会.......を過ぎて、ここ数年は社会状況が大幅に変化し、日本を含めた世界の経済活動はどこまでも下り坂です。
今までの「自分の人生」を立ち止まり、勇気を出して振返ることが必要な時期を迎えています。
子供の頃読んだ絵本の「アリとキリギリス」のように、自分を戒めることも必要です。
今までの「生き方」は果たして正しかったのだろうか.......
何の考えも無く、勉強もせずに過ごした日々は無駄な時間を過ごしたのではないだろうか.......
強引な生き方をして、人の心を傷つけてしまったのではないだろうか.......
人生の計画をひとつも考えていなかった......
人は様々な人生を、様々に生きています。
今有る自分を形成してきたのは誰でもありません、自分です。
『人生は全て自分自身』なのですから..........