不可思議なことですが、この世とあの世を繋ぐ場所は......部屋の天井の隅なのです。
ドラえもんのどこでもドアではないのですが、あちらの世界からお知らせやあちらの世界の方がこちらの世界に一時降りて来るときは大抵、天井の部屋の四隅から行き来します。
他の方法も有るのですが身内の場合やその建造物に思い入れなどがある場合等は連絡通路のように天井から降りて参ります。
まだ話すことの出来ない赤ちゃんが上の方を向いてニコニコしていたり、「あー、あぁーー」などと上を向いて何かを話していたり、室内で飼育されているワンちゃんが上を向いてワンワンほえている時は、彼らには確実に見えているのです。
別に怖いことでも恐ろしいことでも有りません。
普通のことです。ただ、あまり公には話されていないだけです。
私の父親が亡くなり一週間程したころ父が言い残したことが有ると言い、私の寝ている和室の天井の隅から降りてきました。残してきた母のことが心配で父は母のことを暫く話すと「じゃあ、後は頼んだぞ。またな、」と手を上げ......
降りてきた天井の隅へスーッツと上がって行き、最後に二本の裸足の足先がスッと吸い込まれるように消えていきました。旅立ちのときは足袋を逆さまに履かせていたのに途中で脱いでしまったのでしょうか???何故か白い色の裸足でした（笑）
肌色ではなく透き通るような白い足......体温がないからですね。魂だけだと誰もが驚くから気を使い生前の身体を纏ってくれていたのですね。
ありがたいことです。亡くなってからも配慮してくれたのかを思うと胸が熱くなります。
どうか、年末の大掃除には天井の四隅を綺麗にしてください。
この世とあの世を繋ぐ大切な通り道ですので........
感謝。
