京都東山の青蓮院門跡（しょうれんいんもんぜき）天台宗総本山比叡山延暦寺の三門跡のひとつとして知られています。浄土真宗の祖 親鸞聖人が得度されたこちらの長屋門の脇に見事な楠木がございます。こちらは親鸞聖人御手植と伝えられ京都市登録天然記念物に指定されていました。毎年春と秋の夜間公開時にはライトアップされ、幻想的な薄明かりの中を佇むと荘厳な空気に包まれ、現在を忘れてしまう程です。
私はこちらの楠の前で金縛りのごとく全身が動かなくなったのです。物凄くパワーが満ち溢れ、パワーがグイグイと迫ってくるのです。まるで血管を圧迫すると血液が波打つように.......
素晴らしい体験でした。胸を締め付けられる感覚と大きな喜びが心の奥から昇りくるような感覚でした。
暫く硬直状態になりました。その後、体中が総毛立つような感覚が流れ身体が一気に熱くなるが分かりました。
手で触れてみたかったのですが、あまりの神々しさに前に出ることが出来ませんでした。自然と涙が流れていました。感動で身体が震えていたのです。
秋のライトアップの時期でしたので、夜にもお伺いしました。すると楠は深い海の底のごとく静かに、とても穏やかに佇まれているのです。夜はお休みになるのでしょう。前に立ってご挨拶をしても何もかえって来ませんでした。
静かな時間が流れているようです。何年も何百年も........
ライトアップされた境内は幻想的で美しい日本の美が存在しています。心の安らぎを感じます。今年も10月27日から12月9日までライトアップが開催されています。是非、一度訪ねてみて頂きたい名所です。
私の「心落ち着く場所」のひとつです。
